避難所

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ビットコインバブルについての評価

【昨日のSさんの話をまとめたものです】

ビットコインは、まさに1990年代のバブルと同じ理由で高騰している。つまり

絶対量が限られていること

買えば上がると思っているから誰も売らないこと。

税金の仕組みがわからないので売ろうにも売らなくなっている人が多いこと(あまりに利益がですぎてしまっているため、一回売ってしまうと納税のために自動的に一回市場から退場になる)

これにより流動性が枯渇して、数少ない売り物をみんなで取り合う構造になっていること。

これはVALUの時にも起きた現象です。ビットコインバブルの場合、さらにアルトコインを使った循環ぐるぐるによってあげ続けているので、不動産バブルよりタチが悪いです。

ちなみに、ビットコインに新世代の通貨を期待している人がいますが、まず不可能だと断言します。あくまでオルタナ通貨の域を超えないでしょう。

ちなみにVISAの流通総額は1800兆ですが時価総額は2.6兆です。ビットコインの流通総額がこれを変える可能性は皆無です。最終的には時価総額はその流通規模に見合った地点に落ち着くのではないでしょうか。現在のビットコイン時価総額は23兆です。

とはいえ、暴落は年明けてからだと思ってますし、なんだという通り今は流動性が完全に枯渇しています。市場最大のバブルの狂乱に身をまかせるもいいのではないでしょうか。



ビットコインが新世代の通貨になり得ない理由ですが、以下のような説明がされています。

1:圧倒的通貨不足
最大手Bitcoinですら時価総額28兆円、おまけに増えない。日本のマネタリーベース(市中に出回ってる通貨の総額だと思ってください)は471兆円、日本だけでこれなので、通貨に最も重要な「経済的価値」が、現実の経済の大きさについていってない

2:長い決済時間
国際的な決済はともかく、レジでお金を払うのに決済時間10分は致命的。コンビニのレジ係が死ぬし、使った人も後ろの人の目線で死ぬ。

3:日本では税制面で不利
総合課税扱いなので、来年の所得税と健康保険料が上がる。そして暗号通貨を最も多く取引している国は日本

4:価値の裏付けがない
現実の通貨は、価値の裏付けを持っている。つまり、価値あるものを生み出す生産設備や、あるいは最終的に生産された財やサービス。ところが暗号通貨にはこれがない。暗号通貨をマイニングする人たちは、何らかの財・サービス、言い換えれば価値を生み出しているわけではない。

5:デフレを内蔵した仕組み
Bitcoinは、通貨の発行上限が定められているので、需要が増大すると本質的にデフレを内蔵した仕組みになっている。この場合、合理的な選択はホールドし続けることだが、ではみんながホールドし続けるとどうなるか?代替的な選択肢が存在するなら、より流動性(いつでも売ったり買ったりできること)の高い通貨が選好される。そしてその通貨は現実に存在する。円やドル、ユーロといった形で。

つまり、みんなが自分にとって合理的な選択をする(ホールドし続ける)ことで、流動性が著しく低下する。

この帰結を我々は歴史的に知っている。つまり、金本位制下の大恐慌

買い物に使えない、利確もしづらい、何らかの価値を裏付けられていない、持っていても自由に他の通貨(円やドル)に替えづらい、

となると、その通貨を持つ必要性はかなり薄い。つまり、論理的な結論として、暴落は必然的な事象になる。

もちろん、暴落まで踊るのも悪い選択ではない。それで億る人もいるだろう。ただ、少なくとも私は相場の天井・底を正確に言い当てる能力には恵まれなかったので、暗号通貨を取引するには向いていない。

暴落まではパーティーを楽しむことは止めはしないけど、忠告はしておきましょう。

ちなみにこうした流動性の著しい不足が第二次世界大戦の遠因となったことも申し添えておきます。なので、暗号通貨が今の貨幣を置き換えることは絶対に有り得ません。

金本位制は、通貨の量が金の総量に制約されるため、

通貨量を増やす=豊かになる

ためには、他国から奪うしかなかった。つまりそれは帝国主義となり、果ては戦争によって、金本位制という秩序が崩壊した。

こうした歴史の教訓を活かすなら、暗号通貨が現在の貨幣を置き換えることがどれだけ危険なことになるかは類推できるかと思います。

リベラルな発想から産まれた通貨が、帝国主義を引き起こす可能性を秘めているのは、まあ何というか皮肉としては上出来ですね。

ある分野においては、暗号通貨の性質がとても便利なので、オルタナティブな通貨となることはあるでしょう。

その分野では、いまだに多額の現金を持ち運ぶ以外のスマートな解決法がないですから。

例えば円の価値は、電気を使って何らかの価値のある財・サービス(例えば鉄やアルミ、もしくは映画の上映、あるいはエアコンの動力)を提供できて、かつ、そうした財やサービスを、みんなが円で売ったり買ったりすることを暗黙のうちに承諾しているからです。

ところが暗号通貨はその後何らかの価値のある財やサービスを産み出すわけではない。

価値というもののなかに、利用価値(使って何か有益なことができる価値)と交換価値(それ自体に価値はないけど、みんなが交換に使うという利便性の価値)があります。利用価値についてはほとんどゼロ、交換価値は昨晩の通り、ちょっと不便すぎる。



マイニングの電気代が価値の裏付けと言われているが、それはあくまでコスト的優位性の話。ビットコインに価値が認められる限りにおいて、電気代の安さから得られる利ざやの部分が軍事力となる。
仮想通貨のみで納税と行政を行う社会組織の規模が長期的な価値をもたらすという考えもある。円なら日本人の数と日本政府の規模となる。

現時点ではゼロ。